中央線さくら撮影スポット【春のお花特集】

●中央線さくら撮影スポット
JR中央線は、正式には東京駅から神奈川県・山梨県・長野県・岐阜県を経て、愛知県の名古屋駅までの全長396.9Kmの路線です。
長野県の塩尻駅を堺にJR東日本が運営する区間と、JR東海が運営する区間に分かれており、主に東京・名古屋から長野県を結ぶ重要な幹線のひとつとして位置付けられています。
沿線は、東京駅・新宿駅から東京近郊の住宅街を結ぶ通勤区間、名古屋駅から愛知県や岐阜県の住宅街を結ぶ名古屋側での通勤区間、特急「あずさ」「しなの」が運行され、山梨県や長野県内の都市間輸送やローカル輸送区間と大きく分けて3エリアに区切ることができます。

きょうはこの中から、東京側の通勤区間に絞って中央線沿線のさくら撮影スポットをご紹介します。

中央線の東京側の通勤区間は主に「東京~高尾」間とされ、主要駅に停車するオレンジ色の快速電車と、千葉方面の総武線から直通する各駅に停車する黄色い電車の2種類の電車が活躍します。一般的にオレンジ色の電車を「中央快速線」、黄色の電車を「中央・総武線各駅停車」「中央・総武緩行線」と呼びます。駅の案内では直通運転をしていることから「中央・総武線」と呼ばれることもあります。

◆都心のど真ん中・手軽に桜と鉄道の撮影が楽しめるスポット(飯田橋駅~市ヶ谷駅)
飯田橋駅と市ヶ谷駅の間には皇居の外堀があり、桜の名所として知られています。
この場所では外堀通りと呼ばれる大きな道路から、桜と電車をひとつの画におさめて撮影することが可能です。
鉄道ファンに限らず、一般のお花見のお客さんやアマチュアカメラマンの方も多く集まる有名な場所のひとつです。

◆新宿からわずか2駅、新型特急車両も注目の撮影スポット(東中野駅)
新宿から「中央・総武線各駅停車」で2駅、東中野駅の近くには、線路沿いに桜並木が植えられており、鉄道ファンにとっては昔からの有名な撮影スポットです。東中野駅の西口改札を出て、目の前の山手通りを渡ると桜並木が見えてきます。最近は道路にやや高いフェンスが設置されてしまったものの、工夫次第で撮影は可能です。この道路からは「中央快速線」の上り列車が撮影しやすく、光線状態はが朝が順光です。
さらに、東中野駅から中野方面に向けて線路の桜並木に沿って歩いていくと歩道橋があり、この歩道橋から「中央快速線」の下り列車が桜と一緒に撮影可能です。こちらは10両編成の長いオレンジ色の電車もきれいに収めることができる人気のスポット。「特急あずさ」に使用される新型車両も注目です。

ホームで撮影や桜を見る場合は、ルールを守って一般のお客様の迷惑とならないよう注意し、駅係員や警備員の指示には必ず従いましょう